子どもが1歳になり、ものが分かり始めてから
テレビへの食いつきがグン!とあがりました。
まだはっきりと言葉は喋れませんが、リモコンを持って私に差し出し
つけて!というようにアピールしてきます。
成長が嬉しい反面、望むがまま見せていいのだろうか…と悩む日々。
”乳幼児にテレビを見せるのは良くない”というのは定説です。
とはいえテレビを見ててくれることで助かる場面が多いのも事実。
というわけで、今回は乳幼児のテレビ視聴のデメリット&メリットと
我が家でのテレビとの付き合い方をご紹介します。
なんとなくでもルールを決めたことで
テレビを見せる度に感じていた罪悪感も無くなりました!
テレビを長時間見せるデメリット
①視力低下を招く
3歳までの子どもが1日2時間以上の視聴を続けると
小学生になったときに視力が低下する(※)、という研究があります。
※岡山大学の「21世紀出世児縦断調査」のデータを用いた解析研究による
※ちなみに3~5歳でのテレビ視聴時間と小学生時の視力低下には関連性が見られないようです。
②発育に必要な体験が不足する
テレビ視聴は基本的に受け身の娯楽です。
そのため長時間テレビを見て過ごすことで
その時間にできるはずだった体験の機会を逃すリスクがあります。
2時間あれば、下記のような遊びも沢山できます。
- お散歩で体を動かしながら、草花などの自然に触れる
- 公園で砂場遊びをする
- お絵描きや積み木で手指を動かす
- 親や大人とスキンシップやコミュニケーションをとる
乳幼児期は色々な経験を吸収して成長していく時期なので
その時間をテレビに費やすのは、もったいない部分があります。
③言語発達の遅れの原因になる
0~2歳の言語の習得は、生身の人とコミュニケーションをとることで身についていきます。
子どもの言語獲得の方法について、
子どもは、自分の気持ちや要求を周りの大人が代弁していくことで言葉を覚えていきます。
言葉の遅れとテレビの見せすぎに関係はある?子育てとテレビの見せ方について/澄川綾乃のことばカンタン家庭療育
(中略)ところが、テレビを見ている間は、自分が何も言わなくてもテレビは流れ続けます。
テレビは進むテンポが速いため、言葉と行動/ものを一致させる前に話が進んでしまいます。
次々と映像や音楽がやってくるので、子ども自身が話す必要もありません。
また、画面の向こう側の出来事なのでリアリティに欠け、他人事として流れていってしまう
ということもあるようです。
④睡眠不足・生活リズムの乱れを招く
就寝前のテレビ視聴は、上手く寝付けず睡眠不足になったり、
眠る時間が遅くなることで生活リズムが乱れる恐れがあります。
寝るためにはリラックス状態になる必要がありますが、
テレビを長時間見ていると、交感神経が刺激されて興奮状態になります。
また、強い光を浴びることで
睡眠をサポートする”メラトニン
というホルモンの分泌が妨げられます(※2)。
同じ光の明るさでも,大人より子どもの方が光を感じやすいという研究結果が出ている(※2)ため
就寝前のテレビやタブレット、スマホは避けるのがベストです。
(※2)厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班
「未就学児の睡眠指針」より
テレビを見せるメリット
①知らないことに出会える
テレビを見ることで、身の回りにはないもの、知らなかった歌や生き物など
普段の生活では存在すら知らなかった物事に出会うことができます。
好奇心を刺激し、興味の幅を増やしてくれます。想像力も膨らみますね。
②楽しみながら学べる
対象年齢に合った子ども向け番組は、発達段階に即したコンテンツが盛り込まれています。
赤ちゃんや子どもが興味を持ちやすいよう、随所に工夫されています。
『いないいないばあっ!』が生まれるまで ~ワンワン誕生秘話~/NHK文研
- テレビからこちらに向かって呼びかけるような話し方
- 出演キャラクターの名前の付け方
- 本物の楽器の生の音を重視
- 生活習慣が身につくようなコーナー
練りに練られた工夫により、楽しみながら思考力や語彙力を高めることができます。
③コミュニケーションのきっかけになる
家族で一緒にテレビを見ることで、コミュニケーションの機会を増やすきっかけになります。
デメリット③の裏返しで、パパ・ママから子どもに話しかけたり一緒に歌いながら視聴すれば
言葉の発達を上手にサポートできます。
「あれはなんだろう?」「バナナだ!」「楽しいね」と話しかけたり
出てくる歌を覚えて一緒に歌えば、テレビを見る時間も受け身ではなくなります。
我が家のふわっと良いとこ取りルール
”百害あって一利なし”と思っていた乳幼児のテレビ視聴ですが、メリットも沢山ありました。
悪影響はできるだけ抑えて、テレビのメリットを活かすために
我が家ではゆるくルールを決めています。
1回分見せたら1度消す
うちは”おかあさんといっしょ”をよく見せるのですが、この番組は1回が24分あります。
30分近いので、目を休めるために
1回分見せたらテレビは消すようにしています。
連続で見たがったら、他の遊びに誘ったりして気をそらします。
上手く気をそらせず駄々をこねたり泣いたりした場合も、「もう見たでしょう?」と要求には応えず
数十分は見せないようにして落ち着くのを待ちます。
ただ、どうしても手が離せなかったりするときは
連続で見せてしまうときもあります。
1日(大体)1時間半くらいまで
1日大体1時間半くらいまで、と考えています。
かといって明確に決めているわけではなく
「”おかあさんといっしょ”なら大体3回分くらいがMAXかな~」程度です。
しかもこれは親の見たい大人向け番組をつけている時間を除きます。
職場や保育園から帰って、手洗いや着替え・ご飯などを一通り終わらせた後
一息つきたいな~なんて時は、私が見たい番組をつけます。
息子も画面を見てるときもありますが、内容が大人向けで飽きるらしく視線がすぐ外れるので
子どもの視聴時間としてはノーカンとしています。
でも大人向け番組の視聴時間も
ふわっと”1時間くらいまで”と考えてます。
就寝1時間前は見せない
テレビ視聴のデメリット④で書いた通り、睡眠不足や生活リズムの乱れに繋がるリスクがあるので
寝る1時間前からはテレビをつけないようにしています(大人番組含め)。
息子は21時就寝なので、20時以降はテレビを消し
リラックスしやすい昼白色の照明で過ごすようにしています。
できる範囲で一緒に見る・踊る
番組を一緒に見てコミュニケーションをとる利点はメリット③で書いた通りです。
テレビを見せるときはひとりで大人しくしてほしいタイミングが多いので
一緒に見るのは難しいのですが、できる範囲で見るようにしています。
見ることができなくても、歌が聞こえてきたときは聴いて覚えて(うろ覚えですが)
一緒に歌えるようにしたり
体操のダンスの時には、親も踊って楽しさを共有できるようにしています。
かっこよく書きましたが、単純に踊るのが楽しいです。
体調不良の時はルールを緩める
外出できない体調不良のときは、家での過ごし方も悩みますよね。
絵本の読みきかせも長時間は親が疲れてしまうし、ひとり遊びも30分経てば飽きてしまう。
できるだけ安静にしてほしいから、体を動かす遊びも控えたい。
そんなとき、テレビは本当に助かります。
子どもは大人しくしてくれるし、大人も一休みできるし、win-winです。
ということで、体調不良時は視聴時間の縛りを緩めています。
ガチガチにルールを決めると苦しくなってしまうので
”ゆるく柔軟に”を心がけています。
まとめ
今回はテレビのデメリット&メリット、我が家のテレビとの付き合い方をご紹介しました。
デメリットは
- 視力低下を招く
- 発育に必要な体験が不足する
- 言語発達の遅れの原因になる
- 睡眠不足・生活リズムの乱れを招く
一方でメリットは
- 知らないことに出会える
- 楽しみながら学べる
- コミュニケーションのきっかけになる
でした。
それらを踏まえ、我が家ではふわっとルールを定めています。
- 1回見せたら1度消す
- 1日(大体)1時間半くらいまで
- 就寝1時間前は見せない
- できる範囲で親も一緒に見る・踊る
- 体調不良の時はルールを緩める
きっとこれから、YouTubeやスマホ、パソコンなどでも
同様の悩みが出てくると思います。
そのときも”ゆるく柔軟に”を基本に、良いとこ取りできるようなバランスで
取り入れていけたらと思います。
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