安全対策で育児を楽に!発達に合わせて3ステップで解説 ③つかまり立ち~編

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安全対策3部作、いよいよ最後のステップ。ここが正念場です。

つかまり立ちをするようになると、事故リスクはさらに増大します。

目線が高くなり、今まで以上に視野が広がると好奇心が爆発!
もの凄い勢いで動き回るようになり、想定外のことを沢山します。

安全対策の重要性は今までの比ではありません。対策する場所もより多くなります。

最初は大変ですが、初めにしっかりやってしまえば、日々の見守りもグンと楽になるので
一緒に環境を整えていきましょう!

この記事はこんな人におすすめ
  • 子どもがつかまり立ちをするようになった方
  • どんなことに気を付ければいいか知りたい方
  • 安全対策に抜け漏れが無いか確認したい方
ちー

最後のひと頑張り。
親子ともに安心して過ごせる部屋を完成させましょう!

目次

転倒時の衝撃緩和

赤ちゃんは体に対して頭が大きいので体のバランスが取りづらく、よく転びます。

つかまり立ちを始めた頃は後ろにひっくりかえることもしばしば。

転倒は、擦り傷などの軽いけがだけでなく
内出血・打撲・骨折・脱臼や、歯が折れてしまうこともあります

転倒そのものを防ぐことはかなり難しいです。
そこで「転んでもケガしない部屋づくり」が必要になります。

床対策

まずは、床を整頓し、つまずいたり滑ったりするものを置かないことが第一です。

それでも転倒してしまうことはどうしてもあります。

転倒時の衝撃緩和のため、赤ちゃんのいる場所にはマットを敷いておくと安心です。

ジョイントタイプであれば、部屋の大きさに合わせて調節できるのでおすすめです。
我が家は暑さ2㎝のタイプのものを使っています。

ちょうどおもちゃが顔に落ちたおかげで、顔を隠す加工の手間が省けました

フローリングは冬場に底冷えするので、マットは防寒対策としても重宝します。

お風呂場も滑りやすいので、滑り止めマットを敷いておくと安心です。

家具対策

置いてある家具にも注意が必要です。

子どもが転んだとき、へりや角にぶつかって怪我をする可能性があります。

特に、ローテーブルやTV台などの背の低い家具には要注意です。
コーナーガードは必須となります。

ちー

子どもは粘着テープにも興味津々。すぐに剥がしてしまうので、
品質に定評のある3M社のシールを使用しているものが無難です。

家具のヘリの部分には、下のような平たいタイプがおすすめです。

子どもに装着タイプ

後ろ向きに倒れてしまったときに効果を発揮するのが、転倒防止クッションです。

リュックのように背負うタイプと、ヘルメット型のヘッドガードもあります。

息子には背負うタイプを購入しました。

ちー

見た目が可愛かったから、という単純な理由です。

確かに使う期間は1カ月程度で短かったのですが、
後ろ向きに転んだり倒れたりしたときにクッションに助けられる場面が何回かありました

クッションは軽いので、重さに引っ張られて倒れることはありませんでしたし、
背負うのを嫌がることもありませんでした。

「転倒防止クッションは不要」という意見もありますが、私は買ってよかったと思います。

個人的には見た目の可愛さでリュック型をおすすめですが、
お子さんによっては、リュックタイプを嫌がったりすることもあるようです。

その場合はヘルメットタイプを検討してみてはいかがでしょうか。

転落防止

窓・ベランダ対策

窓やベランダからの転落事故の状況をまとめると、以下になります。

  • 事故発生率            … 1位:5月 2位:10月
  • 窓からの転落:ベランダからの転落 … 8:2
  • 窓やベランダから転落した場合、軽症で住むのは約1割。9割は入院が必要とされる中等症以上

出典:東京消防庁「住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意」より

また、”網戸に寄りかかっていたら、外れてしまった”というケースも多いです。

転落防止対策
  • 窓の近くやベランダにものを置かないこと
  • 窓を開けている間は目を離さないこと

この二つを徹底しましょう。

便利グッズとして、窓ストッパーがあります。

こどもが窓の鍵をいつ開けられるようになってもおかしくないので、
我が家では常にストッパー+鍵で2重ロックしています。

ちー

防犯対策にもなって、一石二鳥です。

階段対策

1歳以上から多くなる階段からの転落事故ですが、0歳でも発生しています。

  • まだ動けないと思われていた6か月の赤ちゃんが、歩行器を使って移動し転落
  • 子どもを抱っこした大人が滑ってバランスを崩し、子どもが転落

窓からの転落と同様、重傷となるリスクが非常に高いため
万全な対策をしたいところです。

子どもの侵入を防ぐベビーゲートにも様々なタイプがありますが、
階段上に設置する場合は、階段側に開かない片開タイプ&ネジ固定式の強力なゲートがおすすめです。

指挟み防止

ドアの蝶番や窓のサッシ、ベビーカーの折りたたみなどでも発生する指挟み事故。

起こりがちではありますが、酷い場合は骨折・切断に繋がることもあります。

2022年には折りたたみ式踏み台で指を挟み、切断してしまったという痛ましい事故も
大きくニュースになりました。

出典:独立行政法人国民生活センターHP
『樹脂製の折りたたみ式踏み台での指挟みに注意-乳幼児が手指の先を切断する事故が発生しています-』

あまり意識していないところでも大きな怪我に繋がるのが、指挟み事故の怖いところです。

事故防止のポイントは3つです。

指挟み事故防止対策
  • 事故事例を知ること(どんなリスクがあるのか理解する)
  • 開閉時に子どもの位置を確認すること
  • ドア・窓・たんす等の動かせないものはカバーやストッパーで対策をすること

ドア対策

特に危険なのが、ドアの蝶番のすき間です。

てこの原理が働き、ドア閉じる際はとても大きな力がかかります。

ちー

私も小学生のころ、友達の家のドアで指を挟み爪から出血。
友達の誕生会をぶち壊したことがありました…

手や指が入らないようカバーをしておくと安心です。

ちー

はさマンモスは賃貸用・強粘着用があって選べるのが嬉しいです。

引き戸対策

子どもは引き戸の開け閉めも大好き。

ちー

息子も近所からクレームが来るのではないかと思うほど
引き戸を思いっきり開け閉めしていました。

その遊びの最中はもちろん、家族が子どもに気が付かずに挟んでしまうことも大いにあり得ます。

開き戸のドアだけでなく、引き戸(スライド式ドア)にも対策をしておくと安心です。

やけど防止

子どもは皮膚が薄いため深いやけどになりやすく、
大人に比べて1/4~半分の時間でやけどに至るとされています(※1)。

キッチン周辺対策

キッチン周辺は熱源が多く、下記のようなやけどの事例が多くあります。

  • 炊飯器の蒸気に触れた
  • 電気ケトルのコードを引っ張りお湯をかぶる
  • 使用中のグリル窓に触れた

事故を防ぐために、以下3点に留意して対策をしましょう。

やけど事故防止対策
  • ケトルやポットは倒れてもこぼれないものを使用する
  • 移動できる家電・コードは届かない位置に配置する
  • 子どもを近づかせない
ちー

我が家はレバーを下に押すタイプのコンロでいたずらしやすく、
だいぶ早い段階からキッチンを立ち入り禁止にしました。

参考:グリル窓でのやけど

コンロの危険性はわかりやすいですが、グリルでの事故にも気を付ける必要があります。

下図は医療機関ネットワークで収集されたグリルでの事故発生状況です。

出典:国民生活センター
『こんろのグリルでの子どものやけどに注意-使用後でもグリル窓は高温です-』

つかまり立ち以降から事故が発生していることがわかります。

グリルは使用後15分経っても50度以上を保っている(※2)ため、
ベビーゲート等を使用して子どもを近づけないようにしましょう。

※1 市川光太郎 編集 (2015) 『小児救急治療ガイドライン』改訂第 3 版 診断と治療社 pp.410-419
※2 国民生活センター『こんろのグリルでの子どものやけどに注意-使用後でもグリル窓は高温です-

キッチン以外での対策

キッチン以外でやけどの原因となるものの例として

  • アイロンやヘアアイロン
  • 食事テーブルでの汁物
  • ヒーター等の暖房器具や加湿器

があります。

対策は基本的にキッチンと同じです。

冬場に使用する湯たんぽや電気カーペットは、長時間接触することで低温やけどになる可能性があります。
連続使用にはくれぐれもご注意ください。

溺水防止

最後に、溺水対策をご紹介します。

よく言われることですが、3㎝の水深があれば溺れる可能性があります

また、声や音を出さずに静かに溺れることもあります。

水がある環境では、対策と同時に見守りが必須です。

家庭内の対策は浴室・洗濯機周りが中心になります。

溺水防止対策
  • 大人の洗髪時は、浴槽から子どもを出す
  • 入浴後の水は抜く
  • 洗濯機、洗面器、バケツに水をためたままにしない
  • 子どもが勝手にお風呂場に入らないよう、鍵やベビーゲートをつける
  • 洗濯機にロックをかける

首浮き輪に注意

乳幼児のスイミング用に作られた、首掛け式の浮き輪があります。

出典:消費者庁
『Vol.609 入浴補助の「便利グッズ」ではありません – 首浮き輪で死亡事故も -』

これを入浴時に使用し、ふとした隙に浮き輪が外れて子どもが溺れる事故が発生しています。

今では危険性はだいぶ認知されてきましたが、令和2年に死亡事故があり
令和4年でも子どもが3日間入院する事故が発生しています(※)。

首浮き輪は便利グッズではなく、エクササイズを目的としたスポーツ知育用具です。
大人が目を離さないで使用することが前提となっています。

どうしても見ていられないときは、

  • 保護者の入浴は別にする
  • バウンサーやバスチェアなど、安全な場所で待機させる

という形で対応しましょう。

ちー

私も息子と一緒に入るときは、自分が体を洗っている間
バウンサーに待機させていました。意外と大人しく待ってくれます。

※出典:消費者庁『Vol.609 入浴補助の「便利グッズ」ではありません – 首浮き輪で死亡事故も -』

まとめ

今回は安全対策3部作最後の山場、つかまり立ち以降~編をご紹介しました。

つかまり立ち以降の安全対策ポイント
  • 転倒時の衝撃緩和 … 床・家具へ対策&子どもに装着するクッションもあり
  • 転落防止  … 窓・ベランダ・階段対策
  • 指挟み防止 … ドア・たんすの引き出し対策
  • やけど防止 … キッチン周りには立ち入らせない&キッチン以外の熱源にも注意
  • 溺水防止  … お風呂場・洗濯機周辺対策

環境を整えるのは労力が要りますが、最初だけです。

その後の見守り負担がグッと楽になるので、早めに対策して親子で安心・安全な環境を作ってしまいましょう!

ちー

すべての対策が後手後手に回った、過去の私に言いたい一言です

私のように大変な思いをする前に、強くおすすめします。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市在住、1歳の男児を育てる時短勤務中の30代ワーママ。
バリキャリではないけれど、働く以上はコツコツと経験を積み上げたい。そんなスタンスで営業職として働いています。

「自分ファーストが家族の笑顔につながる」をモットーに
私と家族にとっての”ちょうどいい”生活を探求中。
ワーママ生活や子育てを中心に書いていきます。

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